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Road to 2020 東京オリンピック
今年活躍した若手選手を知りたい!
2018年のJリーグは、若手の活躍が目立ち、主役となる選手が数多く登場しました。
特に高卒3年目の選手は「東京オリンピック」世代ということで、チームで存在感を出しオリンピック代表へ定着したいところでしょう。
チームで主力として活躍するだけでなく、海外移籍する選手も登場し、黄金世代さながらの注目できる世代になってきています。
今回は3年目の選手で、U-21で出場したアジア大会などの国際試合とリーグ戦を並行しながら、チームで主力の地位を確保した選手をピックアップします。
日本代表の未来を担う若者たちを出場記録から評価します。
初瀬亮(ヴィッセル神戸)
氏名 | 初瀬亮 |
フリガナ | ハツセ リョウ |
背番号 | 19 |
身長/体重 | 180cm/70kg |
生年月日 | 1997年7月10日 |
年齢 | 21 |
出身地 | 大阪 |
ガンバ大阪ユースからガンバ大阪へ2016年に加入した「初瀬亮」選手。
2019年シーズンからはイニエスタ選手やポドルスキ選手が所属するヴィッセル神戸へ移籍することが発表されました。
ポジションはサイドバックで、右利きでありながら左足でも正確なキックを蹴ることができ、主に左サイドバックで出場していますが、右サイドバックでもプレーすることができます。
最大の特徴は左足からの正確なクロスと、プレースキックです。プレースキックも左足で蹴るため、本格的な両利きのプレイヤーと言えます。
この左足の精度は「中村俊輔」選手に憧れ、小さいときから左足ばかり練習していたことにより培われたようです。
初瀬亮選手は、2017年に19試合に出場を果たし、最終盤にはレギュラーを確保したほどの逸材で、2017年に東京オリンピック世代で最初にA代表に選出されました。
ガンバ大阪のユースで育った選手が、若くして同じ関西圏のチームへ移籍したことに少し衝撃を受けましたが、ガンバ大阪では守備面での不安や得意のキックも精彩を欠き、「藤春廣輝」選手や「オ・ジェソク」選手、「米倉恒貴」選手との競争に打ち勝てなかったことが移籍の要因と言えるでしょう。
2019年シーズンは新天地で輝きを取り戻してほしいところです。
2018年 Jリーグの成績
試合数 | 10 | 出場時間 | 791 |
得点 | 0 | 出場割合 | 25.8% |
2017年の19試合出場から出場試合数、出場時間共に減少することとなった初瀬亮選手。
出場機会を減らした要因は、チームが降格圏に沈んだことによる監督交代。そして新しく就任した宮本恒靖監督が守備の整備を行う上で、守備に不安のある初瀬選手が構想外となったことが挙げられます。
構想外となった初瀬選手は、活躍の場をJ3所属のU-23G大阪へと移しますが、そこでもコンディションを上げることができず、シーズンが終了してしまいます。
試合数 | 10 | 出場時間 | 951 |
得点 | 0 | 出場割合 | 31.1% |
J3では1000分近くの出場機会を得ていますが、突出した結果を出せているわけではありません。
J3では注目度も下がり、監督との相性もあって出場機会を得ることが難しくなったことから、移籍を決断したのだと考えられます。
プレースタイルは攻撃面に特徴があり、正確なクロスやプレースキック、果敢なオーバーラップに加え、ゲームの組み立てにも参加することができる選手です。
一方で、守備には脆さもあり、対人での守備能力やポジショニングは大きな課題となっています。
新天地で守備面を克服し、輝けるか?注目です!
初瀬亮選手のプレー動画
東京世代のライバル
- 杉岡 大暉(湘南ベルマーレ)
- 菅 大輝(コンサドーレ札幌)
- 長沼 洋一(サンフレッチェ広島)
- 藤谷 壮(ヴィッセル神戸)
- 橋岡 大樹(浦和レッズ)
- 平戸 太貴(鹿島アントラーズ)
- 相馬 勇紀(名古屋グランパス)
初瀬亮選手が選出される場合、WBでの選出となるため、WBの選手がライバルとなります。
左WBは、杉岡大暉選手と菅大輝選手がJリーグでの実績もあり、一歩抜け出している状態と言えます。
この2人に割って入るには、守備面の課題を克服しつつ、走力面でもアピールが必要となりそうです。
一方、右WBは橋岡大樹選手や長沼洋一選手、相馬勇紀選手などが候補として挙がりますが、一歩抜け出した存在はまだいません。
攻撃で存在感を出せるようになると、攻撃のオプションとして選出される可能性は高まります。
また、両WBをこなせることもサブとして選出しておきたい一因となりそうです。
ライバルに負けず、代表に定着して欲しいですね!
東京オリンピックに選出される可能性
初瀬亮選手は、2018年5月に行われた「トゥーロン国際大会」や8月の「アジア大会」には選出されたものの、11月に行われた「ドバイカップ」には選出されていません。
「ドバイカップ」が開催される11月は、9月から主にJ3での出場が多くなり、コンディションを落としてしまった時期と重なってしまい、選外となっています。
このことから、かなり当落線上にいる選手であると言えるでしょう。
この世代のトップを走ってきた初瀬選手にとって、東京オリンピックは是が非でも出たい大会であることは間違いありません。
左WB候補の杉岡大暉選手、菅大輝選手共に、走力を武器とした選手で、右WB候補の橋岡大樹選手も走力に自信のあるプレイヤーです。
この3名とも、攻撃で大きく違いの作れる選手ではなく、また両サイドをこなせる選手ではないため、1人は攻撃的で両サイドをこなせる選手を入れておきたいと考えるでしょう。
そうなると、長沼洋一選手や相馬勇紀選手との争いの中で、一番イメージに近いのは初瀬亮選手となります。
一方で、やはり不安なのは、走力と守備能力です。
この2点が問題無いことを証明できれば、WBとして選出されるのではないでしょうか。
現時点では、守備面の不安を払拭できていないため、初瀬亮選手の選出可能性は30%と推測します。
果たして、選出されるのか?初瀬亮選手の活躍に期待しましょう!